インテリジェントプラットフォーム研究部門紹介
部門長あいさつ
当部門は、2025年4月に臨海副都心センターを拠点に設立され、データ駆動型のデジタル社会において、信頼できるAI技術の社会実装を加速することを使命としています。
AI技術は現在、製造業、サービス業、金融、医療など、あらゆる産業分野において不可欠な存在となっており、その品質や安全性は、企業の信頼性や競争力に直結する重要なテーマです。特に近年の生成AI技術の急速な進展は、技術的可能性を広げる一方で、新たなリスクへの対応や、社会的受容性の確保といった課題を浮き彫りにしています。また、生成AIの高度化に伴い、それを支える計算基盤の高度化も急務となっています。大規模AIモデルの学習だけでなく、推論時の実行機構の選定や最適化は、AIの社会実装における鍵となりつつあります。
こうした背景のもと、当部門では以下の3つの技術領域を柱に研究開発を推進しています。
- AI安全性マネジメント
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AIの安全性評価・管理技術の開発と、それらの普及に向けたガイダンス整備を一体的に推進し、AIの信頼性の向上を目指します。また、AIの国際標準化にも貢献し、公的研究機関として我が国の産業競争力強化に資する活動にも取り組みます。
- Alセーフティ評価・管理技術の開発
- AIセーフティガイダンスの策定や社会普及の促進
- ISO/IEC等での国際標準化活動への貢献
- コンピューティングコア技術
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大規模AIの学習・推論を支える計算資源の高度化や、クラウドからエッジまでを包含するクラウドからエッジまでをつなぐ計算環境(計算連続体)に対応した超分散コンピューティング基盤の構築に取り組み、スケーラブルな計算基盤技術を提供します。
- クラウドからエッジまで含む
計算連続体での超分散コンピューティング基盤 - AI開発環境および計算基盤構築ノウハウの
民間企業への移転や計算資源の高度化
- クラウドからエッジまで含む
- データ利活用技術
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スマートシティや宇宙産業などを応用先とした高度なデータ処理・活用技術の研究を通じて、サイバー空間とフィジカル空間の融合を実現し、実世界における意思決定支援や行動変容の促進を目指します。
- LLMを活用した異種データ検索
- クロスモーダルデータ生成
- 動的シミュレーション駆動
私たちは、研究開発の段階から社会実装を見据え、実践的かつ持続可能な技術の展開を目指していきます。今後とも、皆様のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
組織
| 人員構成 | 常勤職員 31名、計160名(兼務含む) |
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| 所在地 | 臨海副都心センター 【アクセス】 |
| 研究グループ・連携研究室 |









